ごあいさつ
紀元前3000年頃から、人類は宗教的な儀式や祭礼で香りのする
木を焚いていました。
古代エジプトでも儀式の際に、植物をオイルに漬け込んだものを薫香として焚いていました。
香木を火にくべたり、薫香の際に漂う香りを嗅ぐことで気持ちがすーっと
落ち着いたのかもしれません。
日本でも590年頃、淡路島に漂着した沈香が聖徳太子に
献上されたといわれています。
平安時代には貴族がたのしむ「お香」が普及し、室町時代には「香道」が
はじまりました。
光源氏も織田信長も徳川家康も「香り」を自らのために利用していました。
植物の香りを人間に取り入れた知恵、昔の人々も自然の中に生かされていること、
守られていることを知っていたのかもしれません。
私達には自然と共生できる環境を
守っていく義務があり、
その先に「自然から学ぶ生きる知恵」を得られるのかもしれません。